社員インタビュー

わおん

「障がい者グループホームの不足」「空き家問題」「ペット殺処分問題」いくつもの社会問題を解決できる可能性

東 雅人

2020年7月中途入社

精神障がい者グループホーム「globeわおん」

私は現在、前橋市に3棟ある精神障がい者グループホームの責任者をしています。
障がい者グループホームとは、障害のある方が必要な支援を受けながら共同生活を送ることができる住居のことで、地域の中にあり「共同生活援助」の通称でもあります。
「共同生活援助」とは自立支援給付と地域生活支援事業で成り立つ「障がい者総合支援法」で定められた障がい福祉サービスのひとつで、入浴・食事などの介助や生活相談といった、日常生活に必要な支援を提供することをいいます。グループホームのスタッフは、サービス管理責任者や世話人、生活支援員などです。
利用者はグループホームから職場へ通勤します。
また、一般企業への就職を目指して知識や技術を身につけるための障がい福祉サービス「就労移行支援」に通ったり、社会交流の場を提供する「地域活動支援センター」に参加するなど、公私での自立を目指しています。

ドイツで出会った「食べるもの」に対する大切さ

私は学生の頃から海外で生活することが多く、語学留学や現地での就労・起業など多くの経験をしてきました。
元々、食に興味がありドイツでワインの生産に関わったり、自然農法で農作物を生産している農家さんに住み込みでお手伝いしたりもしていました。
そこには障がい者の方も多く働きにきていて「障がい者の方もできることをして働く、社会に参加する」という現実、そして、自然の力で育てられた農作物を食べ、イキイキと働く障がい者の方々を見て、食べ物の大切さを強く実感した瞬間でもありました。
医食同源とは東洋の言葉ですが、ヨーロッパのど真ん中のドイツで東洋の格言を思い出したのは意外でした。
わおんでは食事の提供をしますが、ここに使用される農作物もできる限り私が選定し、調理の方に使ってもらうようにしています。

「障がい者グループホームの不足」「空き家問題」「ペット殺処分問題」

「わおん」は、障がい者の方が自立した生活を送るためのグループホームに「ペット共生」という独自のコンセプトを採り入れた施設で、「障がい者グループホームの不足」、「空き家問題」、「ペット殺処分問題」が一度に満たされる事業です。
障がい者の方々にとっては、アニマルセラピーの効果も実証されていますし、特に地方で問題となっている空き家も利用することができます。
ペットを始めとする動物との共存や自然のエネルギーを循環させて作物を育てるサスティナブルな農作物など、今の現代社会がかかえる地球環境の問題を解決する糸口になればいいなと考えています。