Interview

社会問題をミクロとマクロの視点で見る

岡田
私のイメージなんですが、荒川さんはすごく共感力の強い人だと思っているんです。ダンススクールポータルサイトの場合は、自分自身が当事者だったということもあるんですが、対象が自分とは全く関係ない人だったり、お母さんだったりした場合でも、その人になりきって問題点を洗い出すんですよね。
誰でもすることなのかもしれませんが、目線が合ってるというか、多方面からの視点を持つので、ちょっとビックリしてしまうことも多いです。
斉藤
徹底的に細かいところに入っていく人や、俯瞰で眺めている人はいますが、状況に応じて自在にミクロとマクロを行き来する人はあまり出会ったことがないかもしれません。
それは恐らく、いつも「なぜ?」という問いを持っているからだと思うんです。当たり前のことも当たり前だと思わずに「なぜ?」と問いかけ続けることができる。簡単なようでなかなか難しいことですよね。
岡田
「スポーツを通して地域教育を」というのが最初のコンセプトでしたが、今では「社会問題の解決」。
JOYFULサッカークラブ開設当時、サッカーと言えば男の子。女の子の入会はそんなに多くないだろうと思っていました。でも、予想に反して女の子の参加が多かったそうです。普通であれば「じゃあ女の子も積極的に誘おう」というようになるんでしょうけど、そうはならなかった。
「なぜ多いのだろう?」と考え、「女の子の集団スポーツがないからだ!」と考えられたからチアダンスクラブSunnysが発足した。
斉藤
当たり前と思って流れていってしまう事柄に対して「なぜ?」と考えることができたんですね。
ここからさらに、CARNA健康教室へとつながっていくんですね。
岡田
CARNA健康教室の立ち上げには斉藤さんも関わっているんですよね?
斉藤
立ち上げというか、こういう事をやりたいのでサイトをつくって欲しい。という依頼です。
ただ、CARNAに関しては「スポーツを通して」という部分から一歩も二歩も大きく踏み出したなという印象がありました。孤独死や独居老人の問題という事も明言していましたし、ちょっと目線が変わったかな?というよりも、元からそういったマクロの視点を持っていたのではないか?という雰囲気もありましたね。
岡田
持っていたと思いますね。以前、聞いた時は、頭の中に社会問題一覧があるって言ってましたから(笑)。
斉藤
本当ですか(笑)?でも、そうでなければ、この後に続く結婚相談所やママと子どものレストランには行きませんよね。
岡田
当社で行う事業は、自分で言うのも何ですが、コンセプトがすごくしっかりしているものが多いと思うのですが。
斉藤
そうですね。荒川社長とコンセプトメイキングしている時も、根本の根本がしっかりあるので、それに沿って展開していくとブレない強いコンセプトに仕上がっていく感じですね。先ほども言った通り、ミクロとマクロを行き来する事を厭わないので、視点がミクロになり過ぎている時に、私がマクロの視点を差し込んでも嫌な顔されないんですよね。
私はその手の視点移動の促しを結構やるんですけど、ほとんどの方は嫌な顔されます(笑)。

NEXT:社会問題解決に取り組む未来創造企業として