STORY 06
自然災害が発生した時、
私達に何かできることはないだろうか?
2015年9月10日。
茨城県常総市内の鬼怒川堤防が決壊し、市内の3分の1が浸水した。
53棟の家屋が全壊、1591棟が大規模半壊し、2人が死亡、その後の避難生活などの中で13人が亡くなった。
住民は自宅の屋根の上に逃げたり、中には電信柱によじ登り何を逃れた姿、
屋根からヘリコプターで救助される様子などが注目を集めた。
そして6年後、2021年のある日、知人の紹介で一人の男性が弊社を訪問してくれた。
聞けば、ドローンを使用した事業を展開しているという。
正直なところ、ドローンに興味はなかった。
ドローンといえば、上空から地上を撮影するための機械。
映像制作に使用するツールの一つだと思っていた。
「そろそろ終わりかな」
そう思い始めた矢先、気になるキーワードが飛び出した。
「災害対策」
それは、どこか頭に隅に残っていた言葉だった。
様々な災害が起こる昨今、自分達に何かできることはないだろうか?
そう思いを巡らせては、解決策がなく諦めることが続いていた。
しかし今、ドローンで「災害対策」を行っているという。
ドローンの操縦には全く興味がなかったが、
その場でドローンによる災害対策チームの発足を決めた。
群馬クレインドローンシールズ。
社内から有志を募り、ドローンのライセンスを取得。
そして2022年には日本ドローン協会茨城・埼玉・千葉・大阪・長崎の各事業所と連名で、群馬県嬬恋村と災害協定締結。
2024年には日本ドローン協会群馬事業所として群馬県邑楽郡千代田町と災害協定締結した。
ドローンの活躍は無限の可能性を秘めている。
災害が起こった際、何よりも大切なのはスピード。
ドローンは他の有人航空機と比べて出動準備が短いため、災害発生時に迅速に災害対応を行うことができる。
人が立ち入ることが困難な場合も、空中を飛行するドローンであれば、人が立ち入れない場所へでも迅速にアプローチできる。
サーモグラフィカメラを搭載したドローンを用いれば、体温を感知して生存者を見つけ出すことができる。
火災が発生している現場では、上空から消火剤の散布。
更には、ドローンを活用することで物資の運搬が可能だ。
Sky is the Limit.
無限の可能性は今、始まったばかりだ。
群馬クレインドローンシールズ
近年、我が国では地震や大雨、台風などの自然災害による被害の影響が甚大です。道路をはじめとするライフラインは寸断され、土砂崩れや建物の倒壊など人が救助に入れない場面も多々起こります。
そこで活躍が期待されるのがドローンです。有用な機器が開発されても使うのは人間。私たちの使命は優秀なパイロットの育成です。ドローンを活用した業務を日常的に行うことで、優秀な人材を育成しています。
「群馬クレインドローンシールズ」は優秀なパイロットで構成される災害対策ドローンチームです。
