STORY 02
女性リーダーの育成を目指す
ジョイフルサッカークラブは地域で評判だった。
既に多くあるような「技術」を教えるサッカースクールではないため、誤解から生じる軋轢も多かったが、
群馬県内だけでなく、栃木県にも支部を開設。
生徒数は500名、1000名と徐々にその広がりを見せていた。
ジョイフルには女の子も多かった。
技術主体のスクールではないのが大きなポイントである。と考えていた。
しかし、とある保護者の言葉がひとつの気づきを与えた。
「人見知りなので、なるべく大人数の習い事を探していた。ただ、同じ空間に大人数がいるのではなく、全員が一つの目的に向かっている習い事。
男の子だとサッカーや野球といった選択肢があるが、女の子の習い事には大人数のものが見当たらなかった。」
子ども達の社会が必要なのは男の子に限らない。
現在、声高に叫ばれている「女性の社会進出」。
実は、この「女性の社会進出」が日本の少子化問題を解決するひとつのキーワードであると考えている。
ある統計では「結婚・出産をする人が多い都道府県の方が女性労働力率は高い傾向がある」というデータもキャッチしていた。
北欧やアメリカなど出生率の高い国でもこの傾向は顕著に見られる。
これは『女性が働き続けられる職場環境を整備することで、労働力率の向上と出生率による少子化問題を同時に解決することができる』ということである。
「女性の社会進出」が進めば、企業や組織の中枢に立ち、働く意識を高く持った多くの女性リーダーが必要とされる。
そのためにも、「女の子版」子ども達の社会が必要なのではないだろうか?
「サッカーは男の子のスポーツだから」という理由でジョイフルを敬遠していた女の子たちにも社会を経験させてあげたい。
この問題に答えるべく、見つけ出したのが「チアダンス」だった。
異年齢で、集団で、そしてスポーツであること。
まさに条件にピッタリのスポーツだった。
光輝く太陽のように自ら燃えることができ、自分自身を輝かせ、周りを明るく照らせる人になってほしい。
そんな願いを込めて発足したのが、チアダンスクラブ サニーズ。
応募は殺到した。予想を遥かに超える申し込みがあった。
我々が予想している以上に、潜在的なニーズがあったのかもしれない。
日本の地域教育と同時に、女性の社会進出と少子化の社会問題を解決するため、
そして、イキイキと活躍する女の子たちを応援するため、
チアダンスクラブサニーズは活動のエリアを拡げている。
チアダンスクラブSunnys
2010年発足。JOYFULサッカークラブで蓄積した運営ノウハウを活かし、女性の社会進出と少子化という社会問題を解決するため、群馬県・埼玉県北部で積極的に活動しています。
チアダンスはサッカーと同様にルールがある団体競技。3歳から小学6年生まで、異年齢の子ども達が共に楽しみ練習を重ねる中で、団体生活のルールとマナーを学んでいます。
クラブ内の競技会、ゲストとして招かれる地域のお祭り、テーマパークで演技するためのチャレンジなど、さまざまな披露の機会を目指して活動を続けています。